家を建てた会社から「そろそろ塗り替え時ですよ」と案内が届いたから…。
飛び込みの営業マンに「今すぐやらないと大変なことになりますよ」と言われたから…。
近所の家が塗装していたから、自分の家も気になって…。
もし、あなたがそんな理由で塗装工事を検討しているのなら――
まずは「塗装の本当の目的」を知ってから判断していただきたいのです。
塗装工事は、決して1~2万円で済むような安い工事ではありません。
だからこそ「なぜ塗装をするのか?」という本質を理解し、納得したうえで検討してほしいのです。
塗装工事の3つの目的
塗装には「ただ色を塗る」以上の大切な役割があります。
それは、家を守り、見た目を美しく保ち、暮らしを快適にすること。
結果として、住まいを長持ちさせることができるのです。
目的① 建物を保護する
外壁や屋根は、毎日、雨・風・紫外線・熱といった自然の厳しい環境にさらされています。
このダメージから家を守ってくれているのが、塗膜です。
例えば、日焼け止めクリームが肌を守るように、
レインコートが濡れるのを防いでくれるように、
塗膜は建物の素材を外敵から守ってくれています。
ですが、塗膜にも寿命があります。
劣化が進めば保護力が落ち、素材自体が傷み始めてしまうのです。
目的② 美観を維持する
新築時はキレイだった外観も、年数が経てば色あせや汚れが目立ってきます。
塗装をすることで、美しさを取り戻すことができます。
同じ色で仕上げ直すのも良いですし、色を変えてイメージチェンジするのもおすすめです。
目的③ 機能を付加する
最近の塗料はどんどん進化しています。
単に色を塗るだけでなく、さまざまな特殊な機能が選べるようになりました。
たとえば――
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防カビ:カビが生えにくくなる
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防サビ:金属部分のサビ防止
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防虫:虫が寄りつきにくくなる
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抗菌:有害物質を分解する作用
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汚れ防止:汚れが付きにくくなる
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結露防止:湿気による結露を抑える
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断熱:室温を快適に保ちやすくなる
これらの機能を住まいや暮らしに合わせて選ぶことで、より快適な毎日が実現します。
塗り替えのタイミングとは?
目的がわかったら、次は「いつ塗り替えるべきか」を知りましょう。
案内が来た=塗り替え時、とは限りません。
塗料の種類や、日当たり、風通しなどの住環境によって劣化のスピードは異なります。
以下のような劣化サインが現れたら、塗装工事を検討するタイミングかもしれません。
外壁の劣化サイン
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塗装のはがれ
塗膜が素材に密着できなくなり、剥がれてきます。 -
ヒビ割れ(クラック)
地震や乾燥によってひびが発生。放置すると雨水が浸入し、建物の内部を傷めます。 -
シーリングの劣化
壁の継ぎ目に使われているゴム状の素材がヒビ割れ、剥がれを起こします。 -
チョーキング現象(白亜化)
壁を触ると手に白い粉がつく状態。塗膜が分解されている証拠です。
屋根の劣化サイン
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塗膜のはがれ
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コケの発生
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色あせや艶の消失
これらは塗膜が防水効果を失い始めたサインです。
金属部分の劣化サイン
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塗装のはがれ
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赤サビの発生
サビは放置するとどんどん進行し、部材の交換が必要になることもあります。
塗膜が劣化していく5つのステップ
塗膜の劣化は、次のように段階を追って進行します。
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艶が落ちてくる
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変色してくる
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チョーキング現象が起きる
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ヒビ割れ・コケが発生する
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塗膜が剥がれてしまう
特に【③チョーキング】や【④ヒビ割れ・コケ】が見られたら、塗装の検討タイミングです。
⑤の段階まで進んでしまうと、塗装だけでなく素材の補修・交換も必要となり、費用が高額になってしまう可能性があります。
まとめ
塗装工事は、「家を守る」「美しく保つ」「快適にする」という3つの大きな目的を持っています。
適切な時期に、正しい判断で塗り替えることで、住まいを長持ちさせ、余計な費用を抑えることができます。
【塗替えのチェックポイント】
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壁を触ると白い粉がつく(チョーキング)
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ヒビ割れがある
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塗装が剥がれている
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サビが出ている
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コケが生えている
これらのサインが見え始めたら、まずは専門家にご相談ください。
あなたの大切な住まいを、これからもずっと守るために。
ふじ美塗装では24時間お問合せ受付中です。なんなりとご相談を。