トタン部錆止め、目地シーリング

トタン部の死膜の浮き

屋根が陸屋根でパラペットのカバーがトタン製ですが幾度かの塗装の旧塗膜が

劣化してボロボロと剥がれています。

錆が進行している状態ではありませんので、3種ケレンを行い、

旧塗膜の死膜と呼ばれる素地に付着していない部分を剥がしていきます。

3種ケレン中

スクレーパーでゴシゴシと擦ってみると、見た目には分からない死膜がポロポロと

剥がれていきます。剥がれなくても付着していない箇所もあるため念入りに擦ります。

仕上げにマジックロンで凹凸をならしています。

ロックペイントサビカットⅡ

錆止めにロックペイントのサビカットⅡを使います。

通常のエポキシ系錆止めですが、上塗りのユメロックシリコンとの相性と

付着性の高さ、扱いやすさから良く使用しています。

刷毛とウールローラーを使って塗って行きます。

ベランダの帯板も同様に仕上げました。

次は目地のシーリングを行います。

マスキングテープで養生をおこなってから

専用のプライマーを打設面に塗布していきます。

プライマーが乾燥したら、オートンのイクシードを充填します。

シーリングの劣化による痩せやひび割れの大きな原因の一つに可塑剤があります。

元々固いプラスチック等を柔らかくするための材料ですが、紫外線によって

気化してしまうと体積が痩せて柔軟性も失われてシーリングがボロボロと劣化してしまいます。

イクシードはその可塑剤を一切使用していないため、経年劣化を防ぎ高耐候性を備えた製品です。

仕上げにヘラでならしてマスキングテープを剥がして完成です。